今年も大盛り上がりだったトレジャーハント！

今回は、鍵のかかった宝箱を開ける“たったひとつのカギ”を探し出す、冒険スタイルのミッションに挑戦しました。まずは地図を手がかりに、どこかに隠されたカギの在りかを推理。上級生と下級生がペアになり、作戦会議をしながら力を合わせてチャレンジしました。

例年は事前に工作の時間がありましたが、今年はその代わりに、冒険前にチーム全員で協力して挑むアクティビティを実施。お互いを知り、信頼し合える関係を築いたうえで宝探しに出発しました。

それぞれのチームが地図を片手に一生懸命に走り回り、ヒントを集め、時に立ち止まって考え、そしてまた進む──。宝箱を見つけたときの笑顔は、努力とチームワークの証でした。

今年も子どもたちの探究心と協調性が光った、忘れられない一日となりました。

今年のサマーキャンプでは、現職の日本人学校の先生であり、日本茶大使としてもご活躍されているサムラー先生を特別講師としてお招きし、特別課外授業を行っていただきました。

午前中は、初めて体験するグループアクティビティに、子どもたちはわくわくした表情で取り組んでいました。頭を使いながらチームで競い合う場面では、どのチームも真剣そのもの。時には悔しがり、時には大笑いしながら、お互いに刺激を受け合い、自然と協力の輪が広がっていきました。

午後からは、日本茶についての講義と、実際にお茶を淹れて味わう体験活動を実施。お茶の香りや味の変化に驚いたり、丁寧にお茶を淹れる工程に興味津々だったりと、子どもたちにとっても新鮮で貴重な時間となりました。

文化と学び、そして遊びが融合した、特別な一日。サムラー先生との出会いは、子どもたちにとって大きな刺激と学びになったことと思います。

サマーキャンプ3日目のテーマは、「工作と実験」。

午前中は、紙皿を使った飛行機作りに挑戦しました。単に飛行機を作るだけではなく、「紙皿をどの向きに折ったらよく飛ぶか？」という問いを立て、予測をし、実際に飛ばしてみて距離を測るという、本格的な実験活動に取り組みました。飛ばすたびに歓声が上がり、「次はこうしてみよう！」と、子どもたちの中に自然と探究心が芽生えていく様子が印象的でした。

午後からは、ペーパークロマトグラフィという少し不思議な実験に挑戦。色がにじんで広がっていく様子や、ペンのインクが分解されて別の色に変わる瞬間に、子どもたちの目は釘付け。初めて見る現象に、思わず「なんで!?」と声が上がるなど、驚きと発見の連続でした。

遊びながらも学びを深める1日となり、子どもたちの好奇心が大きく広がった時間となりました。

サマーキャンプ終盤のこの日は、夏祭りに向けたアート活動が盛りだくさん。
今年も、芸術家であり書道家でもあるSORAさんをお迎えし、日本の伝統文化と現代アートを融合させた特別な創作の時間を行いました。

子どもたちはまず、自分の名前を筆で書いたうちわに、絵の具で思い思いの色を重ねて、世界にひとつだけのオリジナルうちわを完成させました。カラフルな模様や大胆な筆遣いに、子どもたち一人ひとりの感性があふれていました。また、全員で協力して制作した大弾幕には、夏祭りへの期待とエネルギーが込められ、翌日の会場を華やかに彩る作品となりました。

今年のサマーキャンプを締めくくるのは、毎年恒例の夏祭り！

今年はなんと、過去最多の参加者数を記録し、キャンプのフィナーレにふさわしい、活気あふれる一日となりました。朝からみんなで楽しんだ流しそうめんとスイカ割りのあとは、いよいよお楽しみの夏祭りへ。ボランティアの皆さんや子どもたちの浴衣姿が会場を一層華やかに彩り、SORAさんと一緒に作った大弾幕も、雰囲気をぐっと盛り上げてくれました。

今年は、トレジャーハントで集めた“宝のコイン”を縁日のチケットと交換できる仕組みを導入。努力が楽しさにつながる工夫に、子どもたちの期待感も最高潮に。わたあめやかき氷、フランクフルトに焼きそば、魚釣りや射的など、たくさんの屋台を回りながら、「あと何枚チケット残ってる？」と真剣な表情で計画を立てる姿も印象的でした。

手作りチケットを手に、食べ物と縁日、どちらに使おう。。。そんな葛藤の中、子どもたちは遊びながらたくさんの学びを得ていたように思います。にぎやかで、笑顔と歓声が絶えない、心に残る一日となりました。